なるべく安くHifimanのバランスリケーブルを実施する方法をご紹介します。
ピンアサインに互換性のあるMDR-Z1R / MDR-Z7 や、 DENON製のヘッドフォン(AH-D7200)でも使える方法です。
背景
最近Hifiman Arya を購入したのですが、
バランス駆動用のリケーブルはヘッドホンごとに接続方式が異なる上に、線材が細くて心もとないです。
しかも何より高い(普通に1万~2万程度とかざらです)。
そこで本記事では「3.5mm ステレオミニプラグのケーブルをバランスリケーブルとして使う」アイデアをご紹介します。はんだ付け等もいらない、めちゃくちゃお手軽な方法です!

通常のリケーブルを所有していない為、音質的にどうだったかはご感想をいただけるとうれしいです。
概要
ステレオミニプラグ – ステレオミニプラグのケーブル + ミニプラグ – XLR変換アダプタ
により、据え置き型のバランス駆動でよく用いられる XLR 3pin x 2個 の接続が可能となります。この接続方式に対応した代表的な機種として、LuxmanのP-750u が挙げられます。
イメージは以下です。


ただし、通常の3.5mmミニプラグ – XLRアダプタはそのまま使えないので、改造する必要があります。
方法
ミニプラグ – XLR変換アダプタはこちらを使いました。
もう少し安いのもあると思いますが、筐体が金属製でしっかりしていてオススメです。
以下、当アダプタを使う前提で解説していきます。
3.5mm ミニプラグ – XLR アダプタの改造
この手順は必ず行ってください。
通常このようなミニプラグ – XLR端子アダプタは、XLR端子の3ピンすべてと接続されています。このアダプタを使ってバランス駆動対応のアンプと接続すると、ヘッドホン側でCOLDとGNDがショートしてしまい、故障の原因となります。
そこで、このアダプタのGNDピンとの接続を切ります。以下改造方法を説明します。
まずアダプタを分解します。オレンジ色の四角で示したねじを緩めて、


XLRピン側を引っ張るとこのように分解できます。


このアダプタは、ミニプラグと、XLR端子の各ピンに3つの線材が接続されています。対応関係は以下です。
線材の色 | ミニプラグ ピン名 | XLR ピン番号 | XLR ピン名 |
赤 | TIP | 2 | HOT |
白 | RING | 3 | COLD |
黒 | GND | 1 | GND |
GNDに対応する黒い線材をカットします。カットした線材が他の配線とショートしないよう、コネクタ根元でバッサリ切ってしまうのがおススメです。また改造したことがわかるようにシール等でマークしておくことをお勧めします。
接続
後は冒頭の図で説明したように、ステレオミニプラグケーブルの一方をヘッドホンの端子に接続し、もう一方をXLR変換アダプタと接続するだけです。
今回私は評判も良いAudio-technica 製のステレオミニプラグケーブルを使用してみました。
一般的なリケーブルと異なり、長さの選択肢もいろいろと選べるのがよいです。
Hifiman Aryaに接続したときのイメージはこんな感じです。


取り回しはあまりよくないですが、そもそも両出しのケーブルを使わなければならないヘッドホンであれば、さほど差はないと思います。
おわりに
正直音質的には満足しているので、当面はこれで運用していく予定です。
バランス駆動を試したい方は、まずこれで試してみて、
興味が出てきたら専用のリケーブルを買ってみるのはいかがでしょうか?
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