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30F9388(化石キーボード)を入手

30F9388 という非常~~~~にマニアックなキーボードを入手しました。ネット上にこのキーボードの情報がほぼ無い為、わかる範囲で情報を載せたいと思います。

目次

これは何?

30F9388 は大昔の PS/2 接続のキーボードです。
具体的には、1990年代に存在した「IBM RISC System/6000(RS/6000)」
というUnixサーバーに接続して使う、日本語入力用キーボードです。
(IBMの資料に このPart Number が明記されていました)

他にも類似品として 6247446 があるようです。

外観。右Ctrl キーの代わりにある謎の ”Actionキー”。CapsLockの場所になぜか”カタカナ”
IBMロゴがカッコよすぎ

 80年代~90年代のIBMのビンテージキーボードは、「バックリングスプリング方式」と呼ばれる特別な機構が用いられている機種が多く、愛好家の間では人気があります。

 その代表格である「5576系」の華奢(?)な雰囲気とは異なり、「1390131」など「Model-M」のような重厚な面構えとなっており、珍しさもあってうっかり入手してしまいました。

Space saver(右)や 5576-A01(下)と比較してもさらに大きいぞ‥‥

見た目としては TERADRIVEの付属キーボードで名機と名高い「HTR-2106」を
アイボリー色にしたような感じ、ともいえそうです。

30F9388の裏側
地味にMADE IN JAPAN です

キー構造

往年のバックリングスプリング方式のキーボードそっくりなのですが…

なんと、メンブレン+ゴム椀スイッチです!デデドン!(5576-B01に近い感触)

キーキャップを外した時の様子

海外のサイトを見ると “membrane buckling spring keyboard” であるという誤った情報もあります。ご注意ください。(人柱になりました)

接続

PS / 2 接続 または 市販の PS/2 – USB 変換器で認識しますが、通常の106/109キーボードとしての使用はできません。なぜならスキャンコードが Scan code Set 1 ではないからです。

そこで、Windows機などで通常の106 / 109 キーボードで使用するためには、
以下のようなキーマップ変更ができるPS / 2 – USB変換器を使い、
キーのリマップを行う必要があります。

https://www.tinkerboy.xyz/product/tinkerboy-ps-2-keyboard-to-usb-with-soarers-converter/

Scan code 1 からのスキャンコード差異一覧

リマップのための情報としてScan code 1からの差異を以下に示します。
これ以外のキーは通常の106キーボード=Scan code 1と同じです。

※ Windows10 機(PC/AT互換機)に PS/2 接続した状態で、Keymillで読んだだけの情報になりますのでご容赦ください。

以下その他の注意ポイントです。

  • 「カタカナ」キー → 「Tab」
  • 「英数」 キー  → 「左Alt」 の位置にあることに注意。
  • ”CapsLock” インジゲーターが光った時、NumLock状態になる
キー番号押したキーScancode
(16進、makeのみ)
Scan code 1
(16進、makeのみ)
備考
14| \2B7D 
28} ]742B 
30左Ctrl381D 
60英数
(左Alt 位置)
F138 
62右AltF238E0 38
64Action (右Ctl 位置)3A1DE0 1D
75Insert7B52E0 52
76Delete7953E0 53
79564BE0 4B
80Home7F47E0 47 音が出る
81End7A4FE0 4F
837848E0 48
845550E0 50
85PageUp6F49E0 49
86PgDn7E51E0 51
897D4DE0 4D
90Numlock0145 
95Num /4535E0 35 NumLockになる (Caps Lockのインジゲーターがつく)
100Num ,
(Num * 位置)
4637 
105Num –544A 
106Num  + *
(Num +位置)
374E 
108Num Enter4E1CE0 1C
110Esc6401 
112F1583B 
113F2593C 
114F35A3D 
115F45B3E 
116F55C3F 
117F65D40 
118F75E41 
119F85F42 
120F96043 
121F106144 
122F116257 
123F126358 
124Print Screen6E37E0 37
125Scroll Lock7646 
126Pause7745E0-1D-45
131無変換677B 
132変換6879 
133カタカナ/ひらがな6970 

参考

IBM GA23-2406-03 RISC System 6000 System Overview 7ed Oct93

https://so-zou.jp/pc/keyboard/scan-code.htm
https://www.win.tue.nl/~aeb/linux/kbd/scancodes-10.html#ss10.6
http://www3.airnet.ne.jp/saka/hardware/keyboard/109scode.html
http://hp.vector.co.jp/authors/VA037406/html/ps2interface.htm

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この記事を書いた人

エンジニアの私が大好きな、ガジェット/オーディオ機器 のレビュー&自作 を中心に
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