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Mac Pro(Late 2013) に Windows 11をインストール

Mac Pro(Late 2013)が美しいゴミ箱すぎてうっかり購入してしまったので、Windows11を入れて遊んでみました。手順のまとめです。

本記事はApple及びMicrosoftが公式に提供している手順と異なります。従って予想できない不具合や不利益(データの破損やセキュリティの問題など)を被るリスクがあります。筆者は本手順を実行することによって生じたあらゆる損害について責任を負いません。本手順の実行は細心の注意を払ったうえで自己責任にてお願いします。

目次

概要

Mac Pro(Late 2013)はIntel製CPUが乗ったMacなので、BootCampを使用してWindowsをインストールします。ただし当機はWindows11のインストール要件を満たしていないため、一部のプロセスをバイパスできるようにインストールファイルを加工する必要があります。

手順

手順は以下になります。詳細は以下に説明していきます。

  • (Mac Proではない)Windows PCで
    • Windows11のISOイメージをダウンロード
    • ブータブルUSBメモリの作成(インストーラーの加工もここで実施)
  • Mac Proで
    • BootCampによりドライバファイルのダウンロード
    • BootCampによりパーティーションの作成
    • Windowsのインストール
    • 各種ドライバのインストール

必要なもの

以上を踏まえて、MacPro以外に必要なものは以下になります。

  • すでにWindowsが動作している(別の)PC
  • 8Gまたは16G以上のUSBメモリ(2個あるのがスムーズ)

[Windows PCで] インストール用USBメモリの作成

ISOイメージの入手

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11 からWindows11 のディスクイメージを入手します。

下記の様に言語を選択するよう促されるので、使いたい言語を指定して、下の確認ボタンを押します。

「64ビット ダウンロード」を押してダウンロードします。

Rufusのインストール

ブータブルUSBの作成ツール:Rufusをダウンロードします。

インストールは不要で、適当なフォルダにおいておけばOKです。

Win11の改造版インストールディスクの作成

まず、Win11インストール用のメモリ(①とします)を接続し、Rufusを起動します。

「デバイス」に接続したUSBメモリを指定します。

接続しているデバイスによっては一覧に表示されない場合があります。その場合は図のように「詳細なドライブ プロパティを表示」をクリックして表示される「USB接続のHDDを一覧表示」を押してみてください。

先ほどダウンロードしたWindows11のISOファイルを指定(ウィンドウにドラッグ&ドロップ)して、下記の図のように設定します。主なポイントは以下の設定です。

イメージオプション標準のWindowsインストール
パーティーション構成GPT
ターゲットシステムUEFI(CSM無効)

下にある「スタート」をクリックすることで、下記のような画面が出ますので、図のようにチェックボックスを入れます。

ここで必ず、「4GB以上のRAM、セキュアブート及びTPM 2.0の要件を削除」及び「オンラインアカウントの要件を削除」にチェックを入れる!!!

 そしてOKをクリックし、少々待ちます。

一番下のプログレスバーが最後まで行ったら、インストール用USBメモリの作成は完了です。

[Mac Proで] BootCampを使った事前準備

Mac OSのアップデート

念の為システム環境設定>ソフトウェアアップデートから最新版にアップデートをかけておきます。
本記事については macOS monterey 12.7.6 上で検証を行なっています。

Windowsサポートソフトウェア(ドライバー)のダウンロード

先ほど使用したものとは別のUSBメモリ(②とします)をMacProに接続します。

アプリケーション>ユーティリティ からBoot Camp アシスタントを起動します。

起動したらこんな感じの画面が出るので…

上部のメニューバーから「アクション」をクリックし、「Windowsサポートソフトウェアをダウンロード」を選択

場所に先ほど接続したUSBドライブを指定して、保存をクリック

ドライバ(Windows サポートソフトウェア)のダウンロードが始まります。

このような表示がでればうまくいっています。先に進んでください。

ダウンロードに失敗するとき

図のような表示が出て失敗することがあります。理由は様々考えられますが、私の場合はUSBのファイルシステムがNTFSであったこと?が原因だった可能性が高いです(128GBのドライブをexFAT でフォーマットした場合問題なし)。

パーティーションの設定

もう一度Boot Camp アシスタントの画面に戻り、「続ける」をクリックするとパーティーション作成の画面になります。ここでWindows10のISOファイルが必要となるため、Windowsのサイトからダウンロードします。

Windows 10 のダウンロード

「Windows 10のISOファイルを選択…」からダウンロードしたisoファイルを指定し、「インストール」をクリックします。少し待つと勝手にBootcampが終了するので、この状態でシャットダウンしてしまいます。つまり、Bootcampアシスタントではドライバのダウンロードと、パーティーションの設定だけを行えば十分なわけです。

もしWindows10のインストーラーが起動してしまったら、右上にある×ボタンを押して中断すると、再起動後MacOSが起動するので、シャットダウンします。

[Mac Proで] Windowsのインストール

冒頭に準備したUSBメモリ①(インストールUSB)を接続した状態で、MacProの電源を入れます。電源投入後optionキーまたはaltキーを押し続けます。以下のような画面が表示されます。左側がMacで、右側がWindowsのインストールになりますので、右側をクリックします。

Windowsのロゴが出るので、そのまま数分待つと、インストール画面に移動します。

セットアップオプションの選択では「Windows 11のインストール」を選択し

「BOOTCAMP」と表記のあるドライブを選択します。一応合計サイズについても先ほどのBootcampによるパーティーション設定の内容を踏まえて確認しておくとミスが防げるのでよいでしょう。

エラーで先に進めない場合

「インストール用にこのパーティーションを選択中にエラーが発生しました。別のパーティーションを選択するか、選択内容を更新してください。」というエラーが出る場合があります。

この場合には上部にあるパーティーションの削除を実行し、

この場合には上部にあるパーティーションの削除を実行し、未割当の領域に「パーティーションの作成」を行うことで下記の様になります。この状態で先に進むことができました。(この図だとパーティーション4を選択する)

あとは通常のWindowsインストールと同じです。ライセンスは「持っていません」でOKです

[Mac Proで] WIndows ドライバのインストール

先ほどMac Proで準備したUSBメモリ② を接続。
この中にあるWindowsSupport/BootCamp/Setup.exe を実行します。

途中こんなのも出るのですが、いったん無視でOKです

待っているとインストール完了の旨表示されます。

再起動ループに陥った時は

インストール完了後再起動すると、黒い画面が表示される→再起動→また黒い画面… のループに入ってしまうことがありました。一度電源ボタンを長押しし、再度電源Onすることで起動はすることになりましたが、下記のようにグラフィックドライバーのインストールがうまくいっていない状況となっていました。

GPUドライバのインストール

ここまででWifiやイーサネット、音声など基本的な機能が使えるようになったはずですが、GPUがうまく動作したいない状況です。デバイスマネージャーで確認するとRADEON用のドライバが入っていないことがわかります。

そこで、GPUドライバをインストールしていく必要があります。

下記に、Bootcampで使用できるRADEONのドライバの一覧があります。
https://www.amd.com/en/resources/support-articles/release-notes/Apple-Boot-Camp-Previous.html

これを見ると Mac Pro (2013)は「Boot Camp Unified Driver R5 for Windows10」というのが使えるようですので、ダウンロードします。

ダウンロードしたzipファイル(2025年10月現在:unified_r5_20.45.40.15_whql_211111a-375339c.zipなど)を解凍し、Setup.exeを実行してインストールします。

チェックボックス入れてインストール

終わるとこういう画面になるので再起動します。

(参考)非公式ドライバを使う場合

新しいバージョンのドライバが必要な場合、非公式ドライバが存在します。
具体的には、https://www.bootcampdrivers.com/ で配布されているMac Pro 対応版のドライバを使用します。

まず、https://www.bootcampdrivers.com/にアクセスし

Download をクリック。2023 drivers (all Macs before 2016)などがよいと思います。

(参考)デフォルトで起動するOSを切り替えるには

まず起動時にOption(またはAltキー)をクリックし、Macintosh HDを選択してMac環境に入ります。

起動したら システム環境設定>起動ディスク から切り替えます。この例だとMac OSがデフォルトで起動するようになっているので、下にある鍵マークをクリックしてログインパスワードを入力したら

Windows(Bootcampのマークのある方)をクリックし、再起動すれば次回からWindowsが起動するようになります。

参考

https://www.macvidcards.eu/installing-windows-11-on-mac-pro-61

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この記事を書いた人

エンジニアの私が大好きな、ガジェット/オーディオ機器 のレビュー&自作 を中心に
日々の生活におけるお役立ち備忘録を目指します。

※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

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