旭化成エレクトロニクス(AKM)社が製造するDAC-IC「AK4498EX」を搭載する機材をまとめました。

幻?になってしまったAK4498 のリニューアル版がついにでたよ。
コスパがよさそうで今後出てくる製品に期待大。
※AKM 最高性能を誇るDAC、AK4499EXの搭載機器一覧はこちら↓
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旭化成(AKM)のDACチップ、AK4499EX 搭載機器一覧
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目次
他のAKM製フラッグシップDACとの違い
AKMのウェブサイトの情報を元に、AK4498EXとAK4499EXの比較をしてみました。
ざっくり言うと AK4499EX の電圧出力版 であり、S/N比やTHD+N等の性能は AK4499EX に劣ります。
その一方で、外部回路を小さくできるため、コストや消費電力(ポータブル機器なら電池持ち)は有利でしょう。
項目 | AK4498EX | AK4499EX | 備考 |
---|---|---|---|
量子化方式 | マルチビット ΔΣ | 同左 | |
システム構成 | オーバーサンプリング等のデジタル処理を AK4191 に分離 | 同左 | |
S/N (A特性) | 129 dB | 135 dB | 6 dB 差 |
THD+N | -117 dB | -124 dB | 7 dB 差 |
対応フォーマット | PCM: 64-bit / 1536 kHz DSD1024 (AK4191併用時) | 同左 | |
出力形態 | 電圧出力 | 電流出力 | 4498EX は IV 変換不要で回路が簡素・低コスト |
過去製品との性能比較
こちらは過去のAKM製品のS/NとTHD+Nをまとめた表になります。
AK4499EX に劣るとは言え、過去ハイエンド機にも多数搭載されてきたAK4497よりも高性能です。
2025年現在でもハイエンドクラスの実力を持っているといえます。
名前 | 発売年 | S/N (Stereo, 2Vrms Output) | THD+N | 特徴 |
---|---|---|---|---|
AK4497 | 2016 | 128 dB | -116 dB | |
AK4499 | 2019 | 137 dB | -124 dB | 初の電流出力。 4Ch DACなのでStereoモードでS/Nが3dBUp. |
AK4499EX | 2022 | 135 dB | -124 dB | AK4191 を用いることでアナデジ分離 |
AK4498EX | 2024 | 129 dB | -117 dB | アナデジ分離+ 電圧出力版 |
AK4498EX 搭載機器
据え置き
まだ搭載製品が存在しないようです。
ポータブル
2025年5月現在、まだ1機種しかありません。
PickUp: Astell & Kern PD10
安定のAstell & Kern からでてます。
世界初のAK4498EX搭載 な上に クアッド搭載と贅沢な仕様。クレードル付きでXLR出力できるので据え置き機的にも使えるのがよさげです。
デザイン的にも従来のA&ultimaシリーズのゴージャス感強めのデザインから雰囲気がガラッと変わりましたね。
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