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Wright Arch Preserver のコードバンシューズを入手(ビンテージ靴のお手入れ手順)

ビンテージ靴を買ってみた@tako2takoです。今回は「オールデンよりもはきやすい」と評判の「Wright Arch Preserver」のコードバンロングウイングチップを入手したので紹介します。

このモデル、日本語の情報はかなり少ないので興味ある方にみてもらえれば。

目次

Wright Arch Preserver Shoesとは?

Wright Arch Preserverは、1875年創業のアメリカ E.T.Wright & co. 社のブランドです。
米国ビンテージ靴のメーカーとして(Florsheimほどではないですが)よく知られています。

https://www.goantiques.com/wright-arch-preserver-1135199

https://www.sekaimon.com/itemdetail/404206136246/?country=US&keyword=wright%E9%9D%B4%20%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8

最大の特徴は履き心地の良さで、靴の中敷きやソールに特別な形状や素材を用いることで、足のアーチを適切にサポートし歩行時の負担を軽減できるようです。

またStyleforumの情報によれば:

特に初期のユニオンメイド(union-made, 労働組合員が制作した製品)が高く評価されています。情報が少なく正確な製造年の特定は難しいですが、縫い込まれた布製のラベルがあると特に価値が高いのだとか。

アメリカ製だけではなく、英国製のライン(Sanders製?)や、イタリア・アジア製もあったようです。
ただし最も評価されているのはやはりアメリカ製のようです。

入手したブツ

ほぼデッドストックの品を入手しました。

中敷きの表記になります。Wright arch preserver shoe にはいくつかのシリーズがありますが、こちらは「Cordwainer」シリーズのようです。

サイズはUS8.5、Bウィズです。型番は「386」であると思われます。

後ろ側

アウトソールです。Wright Arch Preserverのロゴ?に加えて、「GENUINE CORDOVAN」の文字が。

従ってコードバンであることは間違いないと思うのですが、サイドにある傷のつき方を見ると何かしらコーティング等された革なのかもしれません。ちょっと謎です。

太陽光の下で見てみると色合いにムラがあるように見えます。ちょっと不思議…

はきおろしの準備

ビンテージシューズでかつ(ほぼ)デッドストックであることから相当な乾燥が予想されるため、出品者様がされていたケアに加えて保湿・保革を行ってから履きおろしました。

見た目がどのように変わったかも含めて、実施したケア内容を下記にメモしておきます。

カビ対策

見た感じカビはなさそうですが、ビンテージシューズなので一応カビ対策をしておきます。溶剤のにおいが苦手なのでモールドクリーナーをアッパー、インソールなど前面に散布しました。

クリーニング及び保湿

汚れ落としと保革(給油)をかねて、レーダーオイルをアッパーとインソールに塗布していきます。

レーダーオイルを塗布したばかりの状態。テラテラですがおいておくとなじんで、少し色が濃くなります。

その後、デリケートクリームも塗布してしつこく保革します。今回は下記を使用しましたが、大量に塗布したいのでダイソーの馬油ハンドクリーム等でも良いと思います。

デリケートクリームの塗布が終わった状態。色が濃くなりました。

このようにかなりしつこく保革を行う理由は、次のグリセリン保湿後にライニングが割れるリスクを最小限にするためです。このあたりの知見は古着屋ガレージセール様の記事革靴・革小物好きサラリーマンのブログ様の記事を参考にしました。いつもありがとうございますm(__)m

グリセリン保湿

HUNGRY HEART(「Shoety」)様のブログで紹介されている方法を参考にして、グリセリン保湿をします。グリセリン水をしみこませたキッチンペーパーを貼り付けて実施しました。

保湿終了後(キッチンペーパーが乾いてきた段階)での様子がこちら。
少し色が濃くなったのに加え、革質がふっくらとした感じがします。
(ちょっとムラができてしまった気もしますが…)

保湿・給油

グリセリン保湿後、靴が乾ききる前に再度レーダーオイルとデリケートクリームを塗布して給油と保湿をします。
前記したライニングの割れが生じやすいのはこのタイミングだからです。

靴クリームで磨く

グリセリン保湿後は濡れているので1日ほど乾かします。

その後靴クリーム(colonill 1909)

を塗りこんでブラッシングし、乾いた布で拭き上げます。

ハーフソール

神保町の「COBBLER’S ARMS」でハーフソールしていただきました。

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この記事を書いた人

エンジニアの私が大好きな、ガジェット/オーディオ機器 のレビュー&自作 を中心に
日々の生活におけるお役立ち備忘録を目指します。

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