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スティックタイプのUSBDAC/ヘッドフォンアンプ THX ONYX のレビュー

スティックタイプのUSBDAC/ヘッドホンアンプ、便利ですよね。THX AAA搭載が最大の特徴であるRazer THX Onyx を入手したのでレビューします。

暑がりワニ

もちろん忖度無しです!

目次

Razer THX Onyx について

THX Onyxは、高品質なスティック型のUSBDACです。以下の特長があります。

  • THX AAA™を搭載。後述しますが最近この技術を搭載したヘッドホンアンプが熱いです。
  • MQAレンダラー搭載。最近増加してきたMQA音源も楽しめます。
  • ESS社のES9281PRO 搭載。DACとヘッドホンアンプの統合ICです。​
  • Android、iOS、Windows、Macで動作

HIFI Trendsのレビューなんと10点満点で「非常にクリアでバランスが取れたサウンド、ほとんどのヘッドフォンを問題なく駆動することができる」と評価しています。

THX AAA™ とはなにか

因みにTHX AAA(THX Achromatic Audio Amplifier)とは、THX社が特許を持つアンプ回路の技術です。同社のWebサイトにその技術的な特徴やメリットが説明されています。特に既存のアンプ回路に対して圧倒的に低い歪率(THD)となることを強調しています。

最近は当技術を搭載した実際オーディオアンプ(主にヘッドホンアンプが多いですが)が多数出てきています。

技術的な詳細については、こちらのWebサイトがよくまとまっています。

https://seesaawiki.jp/w/hdot/d/THX%20AAA
https://www.benchmarkmedia.jp/application-notes/feed-forward-error-correction/

音質など聴感上のメリットについては、ここがよくまとまってます。

https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1380032.html

私も上記の記事を参考に以下のモデルを買って、ノイズの少なさ(高能率イヤホンでも全くノイズがない)やクリアな音質に驚いた覚えがあります。

使用感、気づいた点

  • USB-C接続だが、付属の変換コネクタを使用してtypeAしかないWindowsマシンとも接続できる。
  • 加えて以下の「Apple Lightning – USB カメラアダプタ」を接続し、iPhoneでも問題なく使用できた。
    • 特に追加設定なしにハイレゾ再生(24bit / 48k、インジゲーターが黄色に)が可能だった
  • Windows / iPhone 共にドライバーや追加アプリのインストールは不要で楽
  • 初回接続時、音量がMaxスタートなので要注意。音を出す前に音量を下げておかないといけない。
    • メーカーも認識しているらしくパッケージに張り紙があった。
  • PC(ThinkPad X1Carbon Gen5)よりもiPhone接続のほうが音が良い?
    • バッテリー駆動だから?よりクリアに、低音のしまりやアタック感が向上した印象。
  • HD800のような高インピーダンスのヘッドホンでも音量不足は感じない。

音質

手持ちの機材と接続して聞いた感想を記載していきます。

使用するヘッドホンはHD800、イヤホンはIER-Z1R、SE846 としました。

本機単体での評価に加え、他のソース機器(ノートPCのオンボード、Shanling M6 Ver.21)との比較もしています。

HD800の場合

いずれの場合も残留ノイズは気にならなかった。

Onyx単体でのインプレッション

ぱっと聞きはいい音。スティック型であることを考えると健闘していると思う。

しかしよく聞いてみると、エネルギー感や低域のレンジ感が据え置きの機材やDAPと比べ不足する。
音場が狭く、HD800の「広大な音場」という特徴がスポイルされている。
健闘はしているが鳴らしきれてない印象。

オンボード音源との比較

意外にも残留ノイズはどちらもわからない。
Onyx にするとベールが1枚、いや2、3枚ははがれた感じが感じられ、聴感的なS/Nがよくなり、音場は広くなる。低域の量感はさほど差がないが、解像度や締まり(アタックの明確さ)が上がる。

音が歯切れ良く子気味良くなるので、POPSやROCKなどとの相性が非常に良い

声の質感もOnyxを接続することで明らかに改善され、もわっと、ぼやっとした感じがなくなり、立体感が生まれる。細かい音が聞こえるようになる。特にシンバルやギターの音など。

Shanling M6 Ver.21 と比較(Gain: Middle)

細かい音はM6のほうが出ており、情報量が多い感じ。音場もM6のほうが広い。

声の質感に明らかな違いがある。M6は比較的なめらかさや艶が強調されており、高域の成分まですっと伸びていく感覚がある。変に声が刺さることもない。

一方Onyxは高域が少し伸びきらない。
ただし声もくっきりはっきりとしていていて元気なので、じっくり聞かなければOnyxのほうが好きな人も多そう。

低域のエネルギー感やレンジ感もM6の勝ち。Onyxは低域の量感はあるものの薄っぺらく、湧き上がるような感覚がない。

IER-Z1Rの場合

いずれの場合も残留ノイズは気にならなかった.

Onyx単体でのインプレッション 

低域の野太さ、パンチの強さを感じる。ちょっとやりすぎな場合もあり、曲(Conton Candy「ファジーネーブル」など)によっては少しもこもこして聞こえる。Pat metheny「Better days Ahead」では、Onyxのノリの良さが心地よかった。

解像度は悪くない。

音場は狭いので、IER-Z1Rの場合も「イヤホンと思えない広い音場」という特長がスポイルされてしまっている。

オンボード音源との比較

全体的に音がもわつく、アタックがぼやける、声が曇る、といった問題点が解消する。
導入することで格段に音質はグレードアップする。

Shanling M6 Ver.21 と比較(Gain: Low)

M6の方が明らかに音場が広い。Onyx は音場が狭く、声を近くに感じるのでボーカル主体の曲やPOPSはノリ良く楽しめる。(IER-Z1Rの影響か)低域の野太さはあるが締まっていてこもり感もない。

低域のレンジ感については、M6とOnyxで大きな差は感じられない。

全体的にM6の方が安心して聞ける。正直このイヤホンとの組み合わせだと解像度、聞こえてくる音数や声の質感、音場の広さなどOnyxは全部負けている。DACチップのグレードの違いも大きいかも。(M6はES9038Q2M=独立DACチップをデュアル使用)

ただしOnyx のパンチ・押し出しの強さと、IER-Z1Rの低音の量感が多い特長が組み合わさって楽しい音にはなるので、その後M6の音は線が細く感じ物足りなく感じることもあった。とはいえ原音に忠実で、オーディオ的に評価されるのはM6だろう。

SE846 の場合

Onyx単体でのインプレッション

曲を聴いている間は全く気にならないが、イヤホンの感度が高いためか、残留ノイズが聞こえる
音色はやはり「クッキリ」「ハッキリ」楽しい音。アタック感が楽しめる歯切れのよい音。

Shanling M6 Ver.21 と比較(Gain: Low)

M6は残留ノイズは聞こえない。従って残留ノイズはOnyxのほうが明らかに多い。

M6の声の実体感や立体感、聴感上のSNの高さ、帯域バランスの良さが聞いていて安心する。
M6と比較してしまうとOnyxの声は少し平面的で嘘っぽく、また少し曇っていると感じる。
音場の広さに関しては、SE846自体さほど音場が広いイヤホンではないので、OnyxでもM6でも音場は狭く、差は目立たない

総評

  • ドンシャリかつクッキリ・ハッキリとした歯切れのよい音で、聞いていて楽しい点が好印象。特にROCKやPOPSなどをイヤホンで聞く人との相性がよさそう低音重視で、THX社、Razer社のイメージ通りゲームや映画向きの感もある。
  • HD800のような高インピーダンスのヘッドホンは鳴らしきれない(性能を発揮しきれない)かも。とはいえ音量は十分取れるので安心を。
  • 高能率イヤホンだと、若干の残留ノイズが聞こえる(再生後、一時停止した無音状態だと分かる)
  • 音の「歯切れの良さ」がハマるかが決め手。音場の広さが欲しい人、原音に忠実で自然な音が欲しい人にはお勧めしない
  • まともなDAPの代わりにはならないが、パッと聞きの印象がよいので移動中などに使う分には十分だろう。
暑がりワニ

正直Shanling M6 Ver.21を誉めまくる記事になってしまいましたが(笑)サイズや価格が許せば正直こちらの方がおススメではあります。

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この記事を書いた人

エンジニアの私が大好きな、ガジェット/オーディオ機器 のレビュー&自作 を中心に
日々の生活におけるお役立ち備忘録を目指します。

※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

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