これは何?
Machintosh Plusという大昔のMacに付属したキーボードです。
Macintosh Plus(マッキントッシュ プラス)は、Macintosh 128K、Macintosh 512Kに続く、AppleのパーソナルコンピュータMacintoshの3番目のモデルである。1986年1月16日、アメリカ合衆国にて2599ドルで発売された[1]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Macintosh_Plus
ALPS軸(80~90年代、世界のキースイッチのトップシェアを誇ったアルプス電気製のスイッチ)特有の打鍵感が楽しめます。
筐体のつくりも重厚で、モノとしてのつくりが素晴らしいです。
特にキーキャップの分厚さが類を見ないのである…
とはいえ本体についてはレビュー記事も多く、再度このブログでレビューする必要はないでしょう。
今回は、現代のPC(Mac)で使う方法について日本語の情報が少ないため紹介します。
対応するコンバータ
このキーボード、インターフェースがモジュラージャックになっており、現代のPCと物理的な互換性が全くありません。
従って、現代のPCで使うためには何らかの方法でUSB等に変換する必要があります。
そのために有志が配布しているこちらの
Macintosh M0110 USB converter
を購入しましたので、入手方法と使い勝手を紹介します。
なお同様の機能を持つ製品として、以下のようなものもあるようです。
tinkerBOY M0110 Keyboard To USB Converter for the Apple Macintosh 128K/512K/Plus Keyboard
Apple Macintoshキーボード (M0110/A) USB変換アダプタ
入手方法
Macintosh M0110 USB converter の入手方法を解説します。
まず、配布用のサイトにアクセスします。
こちらに記載のあるhasuさんという方にメールします。
(日本人の方のようなので、日本語でメールしてしまいました)
送信したメール ↓
hasu様 ~~と申します。GeekHackを拝見いたしました。 M0110用のUSBコンバータに興味がありまして、購入することは可能でしょうか? Paypal invoiceを送付いただければ幸いです。 よろしくお願いします。
すると、このようにPaypal invoiceをくれます。
ここから、Paypalにて送付先の住所と支払いまで行います。
コンバータの外観
こんな感じです。モジュラージャックと、USB接続用のmicroUSB端子があります。
接続方法
今回試した M0110A
ALPS製の基板&キースイッチのタイプです。
保存状態が悪く、ねじの一部が腐食してしまっています…
本体との接続
本体のモジュラージャックと、コンバータのモジュラージャックを、このコンバータに付属するモジュラーケーブルを使用して接続してください。
このとき、もともとついている(Machintosh plusに付属していた)モジュラーケーブルは使ってはいけないのでご注意ください。
次に、microUSBケーブルを使ってPCと、コンバータを接続します。
使ってみての所感
特別な設定なしに、Mac向けのUSキーボードとして使えます。
逆に言えば、そのままではWindows機での使用には向かないです。
また特に十字キーが変態配置である点に戸惑います(このキーボードを使う以上仕方ないですが)
当コンバータを使用してキー入力している様子です。全体的にスイッチのばね?の音による残響音が目立つ印象ではあります。これはSKCCスイッチ特有の物なんでしょうかね…
キー配置の変更
このコンバータはファームウェアを書き換えることでキー配置の変更ができます。詳細な手順は以下にあります。
https://github.com/tmk/tmk_keyboard/wiki#flash-firmware
基板上にあるこの右下のボタンは、当基板を “Flash Mode” =ファームウェア書き換え可能な状態にする ためのものです。
ファームの書き換え方の詳細は別記事としてまとめるかもしれません。
まとめ
- 旧MacintoshのキーボードをUSB変換できるコンバータがいくつか存在
- これを使えば特別な設定なしに、Mac向けのUSキーボードとして使える
自宅に旧Macintoshのキーボードが死蔵している…といった方にはぜひ、試してみていただきたいです。
コメント
コメント一覧 (3件)
こんにちは。
Machintosh Plusのキーボードを知人から譲り受けたので、(こちらで紹介しているM0110Aではなくて、日本語刻印のあるM0110Jなのですが)なんとか使う方法はないかなとググっていたところ、こちらの記事に出会いました。貴重な知見、感謝いたします。
さっそく私もTMK Keyboardさんのアダプタを注文してみました。
それで、お伺いしたいのですが、キーキャップを外したところの写真がありますが、これは引っ張ったら抜けるものなのでしょうか?
簡単に内部を掃除しようと思って開けたのですが、キーキャップがかなり固く、壊したら友人にも悪いので、何か方法あったら教えていただきたいと思いました。
教えていただけたら幸いです。
コメントをありがとうございます。返信遅くなりました。
おっしゃる通り、引っ張ったら抜けます。
とはいえ手で引っ張るのは少し難しいので、下記FILCOのキートップ引き抜き工具を使用するとだいぶ楽になります。ご参考になれば!
https://www.amazon.co.jp/dp/B0047MQJ4I
ありがとうございます!
キーキャップ抜きは持ってたのですが、怖くてあんまり力入れておりませんでした!かなりびびりながら引っ張ってみたところ、確かに抜けました笑
しかし、アダプタ届いたので試してみたところ、いくつか認識しないキーがありました……
きれいにした後でどうしようか思案中です。