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Sun Microsystems keyboard Type-4 を現代のPCで使う方法

ビンテージキーボードの一つ「Sun Microsystems keyboard type-4」を、
通常のWindows PCにUSB接続して使ってみました。
接続方法の解説と、使用感レポートをお届けします。

目次

Sun Microsystems keyboard Type-4とは?

Sun Microsystems Keyboard Type-4は、かつて存在した(主に業務用の)コンピューターメーカーであるSun Microsystemsが製造したキーボードです。本来は同社が製造するワークステーション(SPARCstation)などと接続して使用するものです。

Sun Microsystems のキーボードたち

「Type-4」の名の通り、Sun Microsystem のキーボードには他にも Type-3 ~ Type-7 の存在が知られています。

「Type-3」はあの「Happy Hacking Keyboard」のベースになっているらしく、

「Type-5」は見た目が洗練されている上、JIS配列バージョンがあるので実用性も高そうです。

暑がりワニ

なおType-1、Type-2 については情報がほとんどありません。
番号が明示されたモデルはないかもしれないですね。

なおキーボードレイアウトは一般的なキーボードと異なり、UNIX専用の特殊キー(Stop、Again、Props、Undo、Front、Copy、Open、Paste、Find、Cutなど)があるのですが、標準的なキーボードレイアウトに近い(モデルが多い)ため、
接続の問題さえ回避すれば現代のPCでも(それなりに)使えます。

その中でも今回紹介する「Sun Microsystems keyboard Type-4」には以下の特徴があります。

静電容量方式

Sun Microsystems Keyboard Type-4は、Sun Microsystems Keyboard の中で唯一静電容量方式を使用したキーボードです。ビンテージキーボードの中でもこのタイプは珍しいです。

静電容量方式とは、通常のスイッチのように接点を接触させるのではなく、静電容量の変化を用いてキー入力を検知する方式で、さきほど挙げた「Happy Hacking Keyboard」や東プレの「REALFORCE」など、高級キーボードで採用されることが多いです。

この方式は一般に耐久性が高く長期間の使用に適し、また入力も正確なので業務用ワークステーションの付属品としてはピッタリです。

Sun Microsystems Keyboard Type-4は、静電容量方式の中でも Keytronic製の「Foil and foil」という方式を採用しているようで(表裏に箔のついているスポンジが入っていて、これが押し込まれると静電容量が変化する)、レア度的な観点からも注目されます。

入手性

Sun Microsystemsは現在存在しない為、新品のSun Microsystems Keyboard Type-4を入手するのは難しく、中古品やオークションサイトなどで入手する必要があります。

使用方法

変換用のアダプタを用意

中古市場で入手できる「type5用のアダプタ」が使える

CTCSP「KVM-USBADP」(Fujitsu NC14003-T601)を用いました。
内部のディップスイッチをいじることで接続キーボードの言語設定ができるようなのですが、WindowsPCと接続して使う分には大きな違いは生じませんでした。

その他詳細不明ですが、「雑記」様の

「Sun Type4/type5/5c キーボード USB変換アダプタ」や

https://ixsvr.dyndns.org/usb2sun

「Sun2USB」

https://www.drakware.com/shop/p/sun2usb

などが使用できると思われます。

接続用のDINケーブルを用意

ミニDIN 8ピン – ミニDIN 8ピン のストレートケーブルを入手しましょう

Type-4 には変換用アダプタと接続するための「ミニDIN 8ピン – ミニDIN 8ピンのストレートケーブル」が付属していませんので、購入する必要があります。しかし2023年7月現在ストレートケーブルの入手は難しいです。

なぜなら、流通する多くの「ミニDIN 8ピン – ミニDIN 8ピン」ケーブルは、Macintosh用プリンターを接続するケーブルであり、これがストレートではないからです。
(※ 1→2pin 2→1pin…の様になってます)

これを踏まえて調べた結果、これを買えばOKでした。

レビュー

筐体

質感は確実に高いです。「Model-M」等のIBMのビンテージキーボードにも通じる、叩いてもびくともしない重量感と安定感が素晴らしいです。業務用の機械だなぁという感じがします。

またフレームの枠が意外と細いので思ったほど場所はとらないです。
(現代のフルサイズキーボードよりはもちろんでかいですが。。)

キーレイアウト

一部のキーが通常のキーボードと異なる印字になっている為紛らわしいです。
配列そのものも、通常のUSキーボードとはだいぶ違います。。

キー印字仮想キーコードスキャンコード(入力されるキー)
♢ left0x5B0x5B左Win
♢ left0x5B0x5B右Win
Com
pose
0x5D0x5Dアプリケーションキー
Line
Feed
0xE20x73\
(Shift押下でアンダースコア)
代表的な特殊印字キー

なお左端にある10個の特殊キー(Stop, Again, Props, Undo, Front, Copy, Open, Paste, Find, Cut, Help)は使えないようです。

キータッチ

Realforce やHHKBなど、静電容量無接点方式の素晴らしい打ち心地…を期待するとがっかりしそうです(笑)。スコスコっとしたうちごこちが一瞬気持ち良いのですが、底打ち感がなく打ち抜いた感じがぜんぜんありません!!ちょっともやっと感が残ります。

タクタイル感はあって、安っぽいメンブレンの感覚より俄然良いのですが、
筐体の質感がよく期待値が高いだけにパッとしないです。。

おわり

  • Sun Microsystems Keyboard Type-4 は珍しい静電容量型のビンテージキーボード
  • Type-5用のUSB変換アダプターと MiniDIN8pinのストレートケーブルを用意して接続する
  • 重厚で品質は高いが、キーレイアウトが少し不便なのと、うち心地が微妙。コレクション向き。

参考

https://github.com/benr/SunType5_ArduinoAdapter
https://github.com/tmk/tmk_keyboard/wiki/Sun-Keyboard-Protocol

https://happyhackingkb.com/jp/life/hhkb_life16.html

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この記事を書いた人

エンジニアの私が大好きな、ガジェット/オーディオ機器 のレビュー&自作 を中心に
日々の生活におけるお役立ち備忘録を目指します。

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