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格安ロジアナ、DSLogicの使い方と特徴まとめ

まともなロジアナ、趣味の電子工作で使うには高すぎますよね…。
手軽に買えてコンパクト、そして競合製品よりも圧倒的に安いDreamsource Lab DS logicを入手し、愛用しているので使い方をまとめてみます!

暑がりワニ

意外と使っている人が少ない印象。販売サイトが怪しいからかな?

目次

DSLogicとは

DSLogicはDream Source Lab 社が開発した、PCと接続して使用できるロジックアナライザです。
各種デジタル回路のデバッグ等に役立ちます。

DSLogicのメリット

スペックが高い

DSLogic Plus は、サンプリングレート400MHz。またDSLogic U3Pro シリーズはサンプリングレート 1Ghzとなっており、この価格帯では圧倒的なスペックです。

ソフトが使いやすい

DSLogic の計測用ソフトウェア「DSView」が比較的使いやすいです。
30種類以上のプロトコル解析ができるので、電子工作で困ることはほぼないでしょう.

オープンソース

DSLogicは ハード・ソフト共にオープンソースであるため、新しいプロトコルのサポートや機能の改善が頻繁に行われる…かもしれません(笑)

同様のロジックアナライザとのスペック比較

で、どのぐらいコスパがよいのでしょうか?
秋月電子で購入できる他のロジックアナライザとスペックを比較してみました。

機種名メーカー最大サンプルレート
[MS/s]
Ch数価格[円]
(2023/7月現在)
DSLogic PlusDreamSourceLab4001617175
LAP-CZEROPLUS2001620600
44820
Digital DiscoveryDigilent(High Speed adapter使用時、800 MS/s)2433800
DSLogic U3Pro16DreamSourceLab10001634465
DSLogic U3Pro32DreamSourceLab10003245992
Analog Discovery 2Digilent1001658900
Analog Discovery 3Digilent1251660480
Logic 8Saleae LLC100873990
Logic Pro8Saleae LLC5008147990
Logic Pro16Saleae LLC50016220990

これをみると、DS Logic Plus / DS Logic U3Pro シリーズ はほぼ最安レベルの商品であるにも関わらず、サンプルレートやCh数といったスペックは高いロジックアナライザーと遜色ないことがわかります。

使い方とレビュー

I2S信号のデコードを例に、使い方を解説します。

本体及び付属品の確認

下記のように本体、接続用の各種プローブ、回路の一部を挟めるようなクリップが付属しています。写真にはありませんが、本体とPCを接続するためのUSB-Cも付属していた気がします。

セットアップ

DS LogicはDreamSourceLab社の「ダウンロード」ページにある「DS View」というツールで操作します。このページから最新のDSViewをダウンロードします。

DSViewのインストールはインストーラーの手順に従えばOKです。

DS LogicとPCをUSBで接続してから、DS Viewを起動します。

古いバージョン(例えば、のDS Logic Plus を使用している場合、新しいDSViewのバージョンでは動作しないようです。(本体LEDがオレンジのまま&DS Viewから認識しない or DS Viewが起動しない)
こちらのURLから古いバージョンのDS View(Ver.0.9.9) をダウンロードし、使用してください。

(参考:私の所持しているDS Logic Plusですと、PCからは「USB-based Instrument」と表示されていました)

本体のLEDライトの色が下記のようにオレンジから緑色に変われば準備完了です!

DS View の使い方

起動直後の画面はこんな感じです。16Ch観測できることが分かります。

16Chのままだと、選べるサンプリングレートに制約(20Mまで)があります。

暑がりワニ

例えば、サンプリング周波数192kHzのI2S信号をキャプチャする場合、
BCKの周波数は 192000×64 = 12.29MHzになります。
同様に394kHzのI2S信号なら 24.59MHz
(8倍オーバーサンプリングされる機材なら全然よくあります)
20MHzだとだいぶ苦しいぞ…。

より高いサンプリングレートでキャプチャを行いたい場合は上部メニューにある「Options」ボタンからCh数の選択を行いましょう。


以下の例では6Chまでに制限することで、50MHzでのキャプチャを可能にしています。また、そのうちCH0~3Chまでを有効にしています。

なお、400MhzでのキャプチャはOperation Modeを「Buffer Mode」にした時に可能です。「Buffer Mode」ではキャプチャ時間に制約が加わります。

評価対象物との接続

評価対象物との接続を行います。今回は以下のUSB I2Sデコーダーから、正しくI2Sの信号が出ているのかを解析したいと思います。

プローブをDSLogicと評価対象物とに接続します。

プローブは、片方がピンヘッダにさせるようになっていて、こちらを評価対象物に接続します。もう一方はDSLogic本体に接続できる特殊形状となっています。本体側に書いてある数字がCh数に対応するので、接続する場所を間違えないように注意してください。

下図では0-3 Ch、4-7 Chに接続しています。

今回は、以下のように接続しました。

  • 茶色(Ch1)⇒ DATA
  • 赤色(Ch2)⇒ SCLK(BCK)
  • オレンジ色(Ch3)⇒ LRCK

なお各線材は信号線とGND線のペアからなるので、最低一個は黒い線を測定対象物のGNDに接続するようにします。

接続が終わったら、上部メニューから「Start」をクリックします。近くにある「1.00s」という表記は測定時間、「50MHz」はサンプリングレートを表しています。

測定開始すると以下のように進捗状況が表示されます(設定したキャプチャ時間だけかかります)

波形の取得が終わると、下記のように取得結果が表示されます。各Chにマウスオーバーすると、周波数やDutyといった基本的な情報が表示されます。今回の場合、LRCK(オレンジ)が96kHzとなっているので、サンプリング周波数96kHzのI2S信号であることが分かります。

キャプチャされた信号のデコード

上部メニューの一番端にある「Deocder」をクリックします。

クリックすると、プロトコルを選択する画面が表示されます。今回は「I2S」を選択します。

「+」ボタンをクリックすると各信号のどれがBCK、LRCK、DATAであるかを指定できます。少し言葉の使い方が違うので、念のため対応関係を示しておきます。

DS Logic Ch番号配線色基板上の表記DS View 表記
Ch1DATASD (Serial data line)
Ch2SCLK(BCK)SCK(bit clock line)
Ch3オレンジLRCKWS (Word select line)

OKをクリックすると、デコードが開始されます。以下の画像における「17%」の表記はデコードが17%完了したという意味になります。

なお今回の設定のように、50MHzで長時間データをキャプチャすると、その分デコードにも時間がかかります。測定したい波形に応じて適切なキャプチャ時間とサンプリングレートを指定しましょう。

「L」「R」と書いてある箇所を拡大すると、デコード結果を確認できます。

I2Sは最初の1BCK分ずれて値が記載されていることに注意すると、Ch1、Ch2を見比べて「0011_0101_0101_0111_0010_0101_0000_0000」、つまり16進で「35572500」となっています。うまくデコードできていますね!

おわりに

USB接続で使うロジアナはたくさんありますが、この価格で400MHz / 1GHzのキャプチャができるのはなかなかレアかも、と思います。お勧めなのでぜひ。

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この記事を書いた人

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