静電型イヤホンを聞き比べてみる

イヤホンも大好き @yawa2takoです。

静電型イヤホンを聞き比べる機会があったので薄めのレビューをします。欲しくなっちゃった。。。

静電型??

2つの電極の間に振動膜を置き、電極に電圧をかけ音声信号に合わせて変化させることで、振動膜が動き音が出る仕組みです。コンデンサー型とも呼ばれます。

あれこれ書くより、STAX様のわかりやすい説明を乗せておきます。

イヤースピーカーとは?
世界初となるコンデンサー型スピーカーの開発から現在に至るまで、静電型のオーディオに特化した製品作りを続け、20…

Sonion社のESTドライバーはどうなの

また最近は中華系メーカーを中心に、「静電型ドライバー」としてSonion社のESTドライバーが搭載されたイヤホンが登場しています。しかしこれらは純粋な ”静電型イヤホン” ではなく、 “ハイブリッド型イヤホン” です。

というのも、Sonion社のESTドライバはツイーター(高域出力用のデバイス)だからです。従って実際には、BA(バランスドアーマチュア)や DD(ダイナミック=普通のスピーカーと同じ仕組み)のドライバと共に使わないといけないわけです。

このような複数ドライバ構成の機器では、結局抵抗やコンデンサといったネットワークにより再生帯域が分割されます。結果、回路理論から明らかなように、周波数特性や位相特性が乱れます。

静電型の構造的な利点はいくつもありますが、特に「周波数特性や位相特性が素直」であることが挙げられています。個人的にも静電型の音質的なメリットである「音の自然さ」は、この点から来ているのではないかと考えており、このメリットがスポイルされてしまう気がします。

実際 ESTドライバ+BA+DD といった組み合わせのイヤホンも幾つか試聴してみましたが、聞いた限りでは従来のBA+DD機に対する優位性が理解できませんでした。

Sonionから、フルレンジで使えるESTドライバーが出てきたら面白いことになりそうだけどね…!!

静電型イヤホンの代表格

静電型ドライバーを(フルレンジで)使ったイヤホンは、主に以下の2つしかありません。静電型のドライバは構造上高い電圧が必要とされるので、専用アンプとセットでないと使えません。

STAX

泣く子も黙るSTAX。静電型ヘッドホン/イヤホンを昔から製造販売しています。

イヤホン/ヘッドホン ではなく 「イヤースピーカー」と呼称しています。

SR-009 や 四角い虫かごみたいな SR-L シリーズがイメージされると思いますが、

SR-009S
   希望小売価格¥506,000(税込) 第2世代固定電極 MLER2SR-009で確立した多層固定電極ML…
SR-L500 MK2
希望小売価格¥82,500(税込) リケーブル対応近年、高品質ヘッドフォンのトレンドとなった、交換可能なケーブ…

イヤホン型も販売しています。近年ShureからKSEシリーズが発売されるまで、おそらくこれが世界唯一の静電型イヤホンだった(昔あったSR-001というモデルの後継です)はずです。

Shure

KSE-1500 / KSE-1200 が2015 / 2018 年にリリースされました。密閉型な点もポイントです。

どちらもイヤホン本体は同じで、駆動用のアンプユニットにUSBDACが搭載されているか、されていないかが違いになります。(※厳密にはアンプ部の性能も多少違うようです)

聞いてみた

SRS-002は開放型のイヤホンですが、CES-A1というSTAX純正アクセサリを装着すると密閉型のイヤホンとして使用できます。この状態で試聴を行いました。

曲はボーカル主体の音源を適当に聞きました。

KSE-1200 vs IER-Z1R

普段使っているIER-Z1R(DD+BAハイブリット)と比較してみます。

音場は他のハイエンドと同じように十分広いです。しかし、IER-Z1Rの音場の広さに比べるとスケールが一回り小さくなる印象を持ちました。

解像度はIER-Z1Rに対して圧勝です。。final A8000や、下手なBA多ドライバー機よりも解像度は高いと思います。そう考えるとコスパもよい(???)

特筆すべきは、声の実体感/立体感/なめらかさ でした。人の声の息遣いや質感といったものが感じられ、無理なく上まで伸びます。しかしサ行がかすれたりといった感じもほとんど受けず、自然な音です。

分かりやすく性能の高さを主張するような音ではないので、一聴してすごい!とはなりにくいです。かなりスルメ系ですね。ふーんこんなもんか…と思って他のイヤホンを聞いて初めて良さに気づくタイプ。

SRS-002 vs KSE-1200

KSE-1200と同様に、声の実体感やなめらかさの点で一般的なイヤホンにはない特有の心地よさがあります。自然な音です。

しかし、KSE-1200と比較すると基本性能に差があります。

価格を考えるとSRS-002は非常に善戦してますが、KSE-1200と比較するとレンジが狭く、曇っている感じを受けます。古臭い音であることは否めません。

ただ、SRS-002 は高級なスピーカーで聞いているときのような独特の空間表現が癖になります。KSE-1200と比較するとよりリスニング向きであり、心地よさはこちらのほうが上かもしれません。

結局、どっちもよさがあってどっちも欲しい…

まとめ

  • KSE-1200の基本性能は高く、解像度や音の伸びは最新のフラッグシップ機と比較してもすごい。
  • SRS-002には独特の魅力がありますが、KSEに基本性能では負けてます。
  • 「自然で聞きやすいのに、解像度が高く細かい音がわかる」これは静電型にしかない良さで、どちらもその良さは十分発揮されていました。

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